地に足のついた生活など必要ありません。ネットワークに足をつけ,生活すること。それが,すべて。
2003年のパソコンに望むことのリストを作ってみた。OSの種類をもっと少なく。PDAでもポケベルでも携帯電話でもノートパソコンでもなんでも常時接続に。ネットワークを利用したテラバイト級の容量を持ったディスク容量を。デバイスが所有者に服従する,所有者がデバイスに服従するような主従関係の終わりを。
OSについて。ウインドウズユーザーには関係ない話だけど,マックOSからマックOS Xへの移行は大きいものだった(すでに過去形で十分)。記事にあるような,登場時からすでにGUIの根幹をすべて実装していたマックOSは,すでにそこで完成していた。OS9までの流れはおまけみたいなものだ。そしてマックOS XはマックOSを捨てた。完全なGUIを捨てた。もちろん,マックOS風味は残しているけど,コマンドラインで操作ができ,「デスクトップ」というフォルダが存在する意味不明なインターフェイスは,根幹をユニックスにゆずったGUIとしては半端なものだ。完全なCUIに不完全なGUIが乗っているだけ。それが,そんなに長く使われるとは思わない。
では,次のOSは? ネットワークOS,となる。完全にネットワークに密接したOS。それはハードウェアも変える。ローカルにあるハードディスクは1GBもあれば十分だ。ネットワーク上のディスクがスワップ,ファイル保存,ファイル使用場所となる。パソコンというデジタルハブにデバイスをつなぐ,なんて必要はなく,すべてのデバイスがIPを持ち,ネットワークディスク上と転送・同期を行う。パソコンはただの入り口に過ぎない。それどころか必要があれば,ネットワーク上にある膨大な数のCPUを処理に使うこともできる。パソコンのハードウェアを肥大させる必要はない。それらを統括する,ネットワークOS。さて,いちばん最初にそれをカタチにするのは,誰かな?
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